「濡れしぐれ」唄:山本謡子 未練ごころを氷雨(ひさめ)が濡らします 愛しい人の背中がかすむ。おひたしおみおつけ懐かしいあさげ。貴方のおもかげ想い わたしは暁(あかつき)の手酌酒。愛しい愛しい泣き顔枕にうずめて 行きずり酔いどれ私は濡れしぐれ。丙(ひのえ)の窓を嗚々雨が叩きます 愛しい人よ貴方は何処に手ぬぐい半長靴(はんちょうか)汗染みの匂い貴方の隣りに寄り添い 尽くせるあの人が憎いのよ。愛しい口惜しい涙で瞼(まぶた)を腫らして 行きずり酔いどれ私は濡れしぐれ。 |
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